平成7年の阪神・淡路大震災以来、15年間に亘って取り組んできた
災害用早期設置型組立て式「復興支援ハウス」の展示会を
「東京都庁」で開催させて頂くことになりました。

研究作品を公の場で、発表できる機会を頂けたことを、本当に有難く思っています。

当ハウスは阪神淡路大震災における被災者の過酷な避難所生活を教訓に、体育館等でのプライバシーのない生活からの早期解放と、過労やストレスによる精神的肉体的な負担を低減することを目的に、大都市大震災を想定して研究開発したものです。

保管・搬送時は箱型で、組立て時間は約1時間です。

ジャッキを備えているので、傾斜地にも設置でき、移動も簡単で、再使用できます。

室内には4人分のベッド、トイレ、シャワー、キッチン、テーブル、冷蔵庫などを備えており、
設置後、すぐに入居できます。

仮に各県で100戸程度備蓄しておき、災害発生後、被災地に大型トラック(6~9戸積載可能)で搬送すれば、3日程度で約5000戸の支援ハウスを設置することができます。

展示させて頂くのは、2005年の新潟県中越地震の際に小千谷市で使用され、現在、宮城県大崎市で使用されている支援ハウスと、今回、開発した支援ハウスの2戸です。
たいへんお忙しい時期とは存じますが、ご高覧頂けると幸いです。

展示日時: 平成23年7月15日(金)午前10時~午後4時
展示場所: 東京都庁「ふれあいモール」
(第一本庁舎と第二本庁舎の間にある公園内です)

第一本庁舎と第二本庁舎の間にある通路下が公園で、左側の噴水そばに展示します。

>>展示会のご案内(ダウンロード)

>>展示の概要(ダウンロード)

展示するのは、

  1. 6年前に製作し、新潟県中越地震で使用し、現在、宮城県大崎市で災害ボランティアの救護用に
    使用されている支援ハウスです。
    床面積6.7㎡ですが。4人家族が暮らせる機能を備えています。
    材質はオールFRP(強化プラスチック)製で、多分、世界で初めてFRP製で造られた住宅だと思います。
    当日は大崎市から搬送します。
  2. 現在、製作中の新バージョンです。
    床面積約10㎡で、トイレは外付けとし、エアコン、温水器、大型太陽電池、フリースペースを備えています。
    4トントラックで2戸。10㌧トラックなら6戸積載可能な最大限の大きさとして設計しました。
    大工さんの兄が製作中で、7月5日を完成予定です。
    できれば、県内で一般公開した後で、東京に搬送したいと思っています。
    展示会終了後は、宮城県に搬送して被災者支援に使用する予定です。