障害者就労支援のお店、角打ち『鍋島』を山口宇部空港出発ロビー、
しかも入口側に開店しました。(新聞記事参照)

この企画は2年前、社会福祉法人「南風荘」の田畑直文さんより「自立支援法に基づく、障害者の就労支援の場づくりとして、角打ちの店をつくりたい」との申し出があり、熱意に打たれ、その日のうちに、岡村が仮の平面図、立面図、断面図、配置図、予算書等を描き、事務局との意見調整を進めながら準備して参りました。
おかげさまで、「山口きらめき財団」より約250万円の助成金を頂き、空港事務所のご好意で、出発ロビーの搭乗口そばに設置させて頂くことができました。全国の空港でも、初めての事例であり、しかもその運営を障害のある方々で行うということも初めてです。そのため、8月と9月には約1週間の試験的な営業と販売訓練を行い、オープン初日を迎えました。
当日はテレビ局4社と多くの新聞者が取材に来られました。これからも雑誌社やテレビ局の取材も行われ、注目を集めそうです。
授産施設等の仕事は、屋内にこもっての仕事がほとんどです。
障害者の社会参加の場としても価値のある事業だと思っています。早朝はお茶漬けやむすび、味噌汁を、午後からはお酒、ビール、蒲鉾などのメニューを揃えています。場所はエスカレーターを上った正面だけに、売り上げも期待できそうです。
これからが楽しみな事業です。応援、ご支援をお願い申し上げます。

オープンセレモニーには、山口県健康福祉部長今村孝子様、山口県議会副議長松永卓様、河村建夫官房長官夫人の河村隆子様、宇部市副市長岩本哲男様、宇部市議会議長小川裕己様ほかたくさんのご来賓がご参加くださいました。
式典では「故郷の名産品を育てる会」を代表して、私が挨拶させて頂き、運営を担って頂く社会福祉法人南風荘の小林俊明様にもご挨拶頂きました。

(上写真左)テレビ局4社、新聞社もたくさん取材に来られるとのことでしたので挨拶原稿を用意しました。
(上写真中央)店内サービスとして働いて頂く南風荘の職員さんと障害者の皆さん。
(上写真右)テープカットも行い、本格的な運営がついに始まりました。

場所は出発ロビーのすぐ左です。最高の場所を提供して下さいました。
開店後、カウンターで岩本副市長さんと岡村。

当日の私の挨拶

ご紹介を頂きました故郷の名産品を育てる会、会長、山口県議会議員の岡村精二です。
本日は、多くのご来賓の皆様をお迎えして、障害者自立支援法に基づく就労の場づくりとして企画し、開店準備をして参りました『角打ち 鍋島』を、山口県の空の玄関口である山口宇部空港内に開店し、オープンセレモニーを開催できますことを心より厚くお礼申し上げます。
「故郷の名産品を育てる会」は平成18年、ふるさと宇部の名産品の育成と普及、伝承と創造を通じ、また地産地消を推進することによって、地域文化の向上に寄与することを目的とし設立された任意団体です。
当事業は、「故郷の名産品を育てる会」が建物を設置し、障害のある人たちの就労の場づくりを目指す社会福祉法人「南風荘」が運営するものです。
全国でも空港の出発ロビー、しかも入口ゲートのそばに、角打ちの店、いわゆる立ち飲みの、一杯飲み屋を開店している例はありません。しかもその運営を、障害者を抱えた方々で行い、社会参加の場面づくりを提供するという意味でも、画期的であり、全国で初めて企画です。
この企画を南風荘の田畑直文さんから初めて伺ったとき、その熱意に打たれて、建築家でもあります私は、その日のうちに、仮図面を書き、助成金を頂く書類を作成しました。
開設にあたりましては、財団法人「山口きらめき財団」には、大変ご協力を頂き、また建設にあたりまして、山口宇部空港ビル株式会社、新生建設株式会社、フィックスデザイン事務所をはじめ多くの方々のお力添えを頂きました。厚くお礼申し上げます。
建設が始まって以来、ロビーで、搭乗を待っている方々をみていますと、ほとんどの方が、興味深そうに店舗を見ておられ、「この人は開店したら絶対の酒を飲むなあ」という手ごたえを感じています。
これからが本番ですが、「やまぐちの観光・物産振興基地としての「角打ち 鍋島」に、今後とも、ご支援ご協力を賜りますことを、お願い申し上げまして、挨拶とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。