世界の最先端が集まるシンガポールで開催されるアジア最大級の複合材料国際フェア「JEC Asia 2011」に、復興支援ハウスがジャパンパビリオンに特別展示されることが決まりました。

7月15日の東京都庁での展示会が、思わぬことに発展しました。
きっかけは、当日取材に来られた産業資材新聞の8月1日付けの記事です。
(2011.8.1産業資材新聞記事)

ジャパンパビリオンの関係者の方から
「弊社は営利を追及する私企業ではありますが、 JECの展覧会/講演会に関しては、企業コンプライアンスの活動として、”日本発の優れたFRP製品を海外に紹介する場を無料提供 する”ことを趣旨としております。
貴社の”スマイリー”や”復 興支援ハウス”は、その趣旨から私の目に留り、必ずや2004年のスマトラ沖地震に代表される東南アジアの災害復興に役立つであろうFRP製品であるとの確信からお誘いした次第です。
ちなみに昨年は栗本鉄工の地下水汲み上げ用FRPパイプ、 一昨年はフジクリーンの生活排水浄化用浄化槽を展示致しました。
しかしながら、今回は特別なケースと考慮いたしまして、3提案をお示しさせて頂きます。・・・・・・・」とのご連絡をいただきました。

何と、展示会に係る経費を提供しくださるとのことで、快諾させていただきました。
私の開発した災害用早期設置型復興支援ハウスを、外国の方々がどう評価してくださるか、楽しみです。

An international exhibition with a strong foothold in the Asia Pacific MEA area
(JEC Asia 2011の詳細)

自動車、航空機、医療機器、家電に使われるCFRP(炭素繊維を重ねてプラスチックで固めた複合材料。FRPの一種。軽量で鉄並みの強度を持ち、耐食性にすぐれる。炭素繊維強化プラスチックなど)の複合材の博覧会です。
会場のSuntec シンガポールは会議、コンベンション、展覧会を目的としたアジアで最も総合的なワールドクラスの施設で、6階建、10000㎡ものスペースがあり、一回のイベントにつき、10~20,000名の収容が可能だそうです。

日時は 2011.10.18-20(3日間)

会場は サンテック・シンガポール国際会議展示場
(展示場の詳細)

展示会には、新作の「スマイリー」ではなく、オールプラスチック製(PPハニカムのサンドイッチ構造)の旧タイプを出展することにしました。
プラスチック製の住宅は、多分、世界初、しかも2005年の新潟県中越地震と2011年東日本大震災で使用した実績があります。
6年間、外で使用しているので、ジャッキには錆が出ており、ジュウタンや壁面も汚れているので、張替えや再塗装を施したいと思っています。
10月上旬には飛行機(航空貨物)で輸送されます。
私は10月16日にシンガポールに行き、準備をしたいと計画しています。
1995年の阪神淡路大震災から15年間、取り組んできた研究ですが、少し花が咲き始めたような気もします。
本当に有り難いですね。


2005年の新潟県中越地震の時には、災害ボランティアの拠点基地・救護所として活躍しました。

下:今回のきっかけとなったプラスチック産業資材新聞