マニフェスト大賞とは、これまで注目を集めることの少なかった地方自治体の首長、議員や地域主権を支える市民の活動実績を募集・表彰し、発表することで、地方政治で地道な活動を積む人々に名誉を与え、更なる政策提言意欲の向上につながることを目的に制定された賞です。

今年(2011年)は、1340団体1670件の応募があったそうです。

10月1日に第6回マニフェスト大賞の受賞者発表があり、私は「政策提言部門」で優秀賞5名の一人に選ばれました。
これから最終審査が行われ、11月4日、東京の「六本木アカデミーヒルズ」で開催される授賞式会場で最優秀賞が発表されます。

最優秀賞に選ばれる可能性は低いかもしれませんが、
せっかくの機会ですから、授賞式には妻と出席しようと思っています。

私は「仮設住宅のリサイクル化と復興支援ハウスの提案」というで題名での応募です。
15年間、研究してきたテーマだけに、心から感謝しています。
これまで、一緒に取り組んできた皆さんのおかげです。
こういう形で評価を頂けたことは、本当に有り難いことですね。
第5回マニフェスト大賞では、宇部市長さんの久保田きみ子さんが、市長マニフェスト部門で「優秀賞」を受賞されました。

《マニフェスト大賞H.P.》




仮設住宅のリサイクル化と災害用早期設置型『復興支援ハウス』の提案

(応募資料の概要)

「震災後、すぐに運べて、どこでもすぐに建てられ、リサイクル(再使用)可能な仮設住宅があれば、たくさんの人が助かるのではないか、そんな思いにかられて、阪神淡路大震災以来、「避難生活からの早期解放」を目的とした「復興支援ハウス」の開発に取り組み、専門的知識を学ぶため、議員活動の傍ら、2000年には山口大学大学院(防災システム工学科)に入学しました。(2010年:学位「博士(工学)」取得)
大都市大震災を念頭においた試作品による居住実験を継続してきたところ、東日本大震災が発生し、直後の3月15日、ボランティアの仲間からの依頼を受け、試作品2戸を石巻市社会福祉協議会ボランティアセンターに設置しました。
災害ボランティアの生活は、その多くがテントに寝泊りしているのが実情で、冷暖房もなく、ハードな支援活動により体調を崩してしまう人も多く、支援ハウスがその救護所に活用されました。
7ヶ月たった今も100名近いボランティアが活動を続けています。

活用事例から、短期間に狭い傾斜地などにも多数設置できることから、被災者はもちろん、被災地における小規模拠点施設やボランティア、建設作業員などの短期居住施設、自衛隊の野営施設、また難民支援、大都市大震災においては、ヘリコプターなどによる輸送も可能であることから有効です。

保管管理も容易で再使用でき、再生可能な素材(強化プラスチック)であることから環境への配慮もなされています。

1995年の阪神淡路大震災では、建設された約5万戸の仮設住宅は、そのほとんどが再使用されることなく廃棄処分されています。
リサイクル可能な仮設住宅で、再備蓄されていれば、今なお避難所生活されている4万人の仮設住宅は確保されているうえに、建築経費2500億円は半減できたのではないでしょうか。
日本は各地での度重なる災害が発生し、また心配されている関東、東海、東南海地震への対策も急務です。
政策として何度もリサイクルして使えるタイプの仮設住宅を備蓄し活用できるようにすることを提案します。」

『過去の受賞式の様子』