被災地からの要請もあり、災害用早期設置型組立て式「戸建てシェルター(災害復興支援ハウス)」の新バージョンを製作し、試験的に被災地で使用して頂くことにしました。
現在、宮城県大崎市で災害ボランティアの支援として使われている「支援ハウス」は、2005年10月に自作したFRP製です。
2005年の新潟県中越地震では、新潟県小千谷市体育館の近くで、冬季1か月間、災害ボランティアの支援に使用されました。
また、2006年に開催された「国際プラスチックフェアー」では特別招待作品として、会場の千葉県「幕張メッセ」の玄関に展示されています。
すでに、試作して6年間が過ぎましたが、今も支障なく使われており、再使用が可能であることが実証されています。
既存の仮設住宅の建設・解体費用は、一棟あたり500万円も掛かり、しかも、再使用されることなく廃棄処分されています。
支援ハウスは再使用が可能で、費用と環境面からも有効だと思われます。
今まで使用された皆さんから、多くの改良点や意見を頂いており、阪神・淡路大震災以来、15年間、災害対策に関わってきた集大成になればと思っています。

現在、宮城県大崎市で使用されている「戸建てシェルター(災害復興支援ハウス)」の写真とリーフレット(国際プラスチックフェアーで使用)

平面図は意匠特許の関係で、後日、掲載いたします。
今までとの大きな違いは、10㌧トラックに6戸積める最大限の大きさで、4人でくつろげるスペースを設けたこと、また、トイレは臭いの関係で屋外に設けました。
床面積は約9.5㎡で、かなりゆとりができました。

2006国際プラスチックフェアー(幕張メッセにて)     2005新潟県中越地震(災害ボランティアの皆さんと)

支援ハウスの内部


支援ハウスのリーフレット

新規「支援ハウス」の製作は、岡村工務店の作業場で行われています。
大工さんをしている兄が、大工仕事を請けてくれました。

宇部市厚東区棚井にある兄の作業場(6月10日)

床内部には25ミリのスタイロフォームと断熱シートが入っています。

天井部分の骨組みです。天井には太陽電池が設置されます。小さな開口部は天窓です。(6月13日)