早いもので、4月10日の県議会議員選挙から1ヶ月が過ぎました。
「災害対策の専門家として、安心安全の確保、県民の命を守る」という強い使命感を持って、
4年間の任期、精進して参ります。



5月2日、私の議員活動に、大きな転機を迎えた一日となりました。
「あとで後悔しないために、自分が正しいと思うことに、正直に生きたい」
という私自身の生き方(信念)を貫き、県民参加の開かれた山口県議会の実現を目指して
自民党会派を離れ、自民党新生会を結成しました。

主な原因は自民党会派の議長候補として、派内の多数派の皆さんが、現在、政務調査費問題とカレンダーの全戸配布により
「刑事告発」と「住民監査請求」を受けている議員を擁立しようとしたことです。
個人的には、その議員の人柄も好きですし、いい方です。
しかし、今回は最後まで、議長候補をご辞退して頂きたいと願っていましたが、叶いませんでした。

自民党会派の党議で一旦選出されれば、党議拘束により本会議場における本選挙で、その県議の名前を書くことを余儀なくされます。
そのことは多くの皆様の負託を受けた県議会議員として、また自民党員として県民の期待と良識を裏切る行為だと考え、自民党会派の離れることを決意しました。
前日までは「一人会派」を立ち上げるつもりでいました。
しかし、議長選出に対して同じ思いを持つ8名の議員がおられ、行動を共にすることになりました。
新会派の名称は「自由民主党新生会」です。

自民党会派の分裂について
「東日本大震災など国難を抱えているときに、主導権争いなどをしている場合ではない」という意見があります。
だからこそ今、「自民党は古い体質から脱皮し、自ら変革する姿勢を明らかにして、県民に対して良識を示さなければならない」と思います。
新会派は自民党を離党したわけではありません。
県政には挙党体制で取り組まなければならない重要課題が山積みです。
また、そうしなければ自民党は県民の信頼を得ることはできないと思います。

私の所見
今回の県議会議員選挙の投票率の低さは、県議会議員への期待の低さでもあると私は思っています。
また、多くの新聞社は議長選挙を自由民主党の権力争いと捉え、県民は覚めた目で見ており、結果によっては今以上に自由民主党を失望させてしまいます。
仮に問題を抱えた議員が議長になられた場合、新聞社は「山口県議会が選んだ議長」として、さらにカレンダー問題をクローズアップさせる記事を書き、山口県議会に対して、多くの県民を失望させる結果となります。
もちろん、反対した会派と議員は強く反論するでしょうが、結果については山口県議会全体で負うことになります。
また、告発した周南市の市民グループもこのままで終わらせるとは思えず、新たな行動に出る可能性もあります。
カレンダー問題のことは小事かもしれません。
しかし、山口県議会は良識をもって当たり、かつ長い保守王国であっても、自由民主党は変わる姿を県民に見せる必要があります。
たとえパフォーマンスと言われようとも「良識」という姿を見せることで、冷静な目で見ている県民の信頼回復に繋がるのではないでしょうか。

5月10日から臨時議会が行われ、議長選出、委員会の構成など、今までとは違い議会運営でも、
多くの変化が起こるだろうと思われます。
マイナス面も当然受け入れなければなりません。
しかし、私はご支援ご支持を頂いた多くの方々の期待を裏切らない政治活動を行い、期待に応えて参りたいと思っています。