平成11年4月、宇部市議会議員に当選して、すぐの6月議会・一般質問で
「市民活動センターの開設」について要望しました。
市民活動センターの開設は、私の市議会議員選挙のときの公約の一つでした。
市は財政難、これからは市民と行政の協働で、「まちづくり」を行っていく時代。
そのためには「市民団体が集い、連携を深めるための活動の拠点が必要」というのが私の持論でした。
私の質問に対して、事前に頂いていた市長の回答は、「NO!(つくらない)」でした。
仮に、再質問を行っても、市長は「NO!」と回答をしますと執行部から言われていました。
本会議での一般質問の回答は、想定通り、「NO!」でした。
再質問もやはり「NO!」。
ところが、再々質問に対して、市長は突然、「つくる方向で検討する」と回答してしまいました。
議会が終わったあと、市長と助役の間で、少しもめたようですが、結果的に頂いた回答は「YES!」です。
その後、1年間かけて市民団体との会議を何度も行い開設準備を整えていましたが、
開設のために付いた市の予算は、たったの70万円でした。運営資金には、まったくならない金額でした。
しかし、神様はいるものですね!
当時、私が所属している宇部ロータリークラブの会員だった三菱商事(株)宇部支店の小泉さんに
相談したところ、海外のNGOに寄付する予定の一部を、宇部市に回せるかもしれないと言われました。
検討していただいたところ、何と500万円も活動センターの運用資金として寄付して頂けることになりました。
さらに、エビス商会からも30万円の寄付を頂き、ようやく、宇部市民活動センターが平成13年1月に開設しました。
早いもので10年が過ぎました。
センターに掛けられた黒板には、1ヶ月の予定がびっしり書き込まれているのをみると、定着してきたように思えます。
活動センターの自立が、これからの課題ですね。
記念講演会では、NPO法人「シーズ」の松原明さんに、10年ぶりにご講演を頂きました。
また、交流会では、現在のセンター長の山田節子さんに感謝状と花束が手渡され、懐かしい話題に話が弾みました。