土木建築委員会で、昨年7月の豪雨災害被災地を重点的に視察しました。9.12-13

2011-09-15T12:00:46+09:009月 15th, 2011|SEIJI Blog, 議員活動報告|

土木建築委員会で、昨年7月の豪雨災害被災地を重点的に視察しました。主な視察場所はJR美祢線復旧関連緊急対策事業、西部利水事務所、木屋川ダム、木屋川河川改修一般国道191号線下関北バイパス、厚狭川河川激甚災害対策特別緊急事業一般国道490号線交通安全施設整備、宇部港東見初地区港湾整備事業 今年は、3月11の東日本大震災による津波、そして、台風12号による紀伊半島一帯の豪雨による土砂災害。山口県でも一昨年と昨年、2年続きの豪雨災害で、県内各地で大きな被害を受けました。間違いなく、異常気象ですね。災害予測については、今までの常識が通用しなくなってきました。 昨年は災害発生後、県議会では臨時会を開催し、被害状況の正確な状況報告を受け、補正予算を可決しました。土木建築部では、懸命な災害復旧に取り組み、普通となっていたJR美祢線も月末には営業運転を再開します。また、厚狭川流域の護岸修復工事も順調に進んでいます。8月議会で質問しましたが、災害対策にも「選択と集中」という視点が必要です。限られた予算をどこに、どう使うのか。山口県という地域性を考えると、地震よりも、台風、豪雨です。耐震化よりも、河川改修、豪雨、高潮対策を重点的にと思います。 木屋川河川改修工事の説明図に「霞堤」があります。昨年の豪雨で浸水した菊川地区の地図で、赤丸のところが「霞堤」です。かつては豪雨のときに集落・住宅を守るために、堤防の一部を低くし、そこから田に水を広く浅く満たして、豪雨が終われば、自然排水させる目的があったようです。しかし、現在ではその存在を知らないまま、土地を購入し、住宅団地ができており、浸水被害を受けた住宅も多いようです。言い換えれば、昔から住居があるところは、安全な場所ということかもしれません。 霞堤:堤防のある区間に開口部を設け、上流側の堤防と下流側の堤防が、二重になるようにした不連続な堤防のことです。洪水時には開口部から水が逆流して堤内池に湛水し、下流に流れる洪水の流量を減少さます。洪水が終わると、堤内地に湛水した水を排水します。急流河川の治水方策としては、非常に合理的な機能と言われています。霞堤の歴史は古く、戦国時代の武田信玄が考案したと言われています。 霞堤の名前の由来は、堤防が折れ重なり、霞がたなびくように見える様子からこう呼ばれています。 [...]