平成15年度6月定例議会・一般質問・答弁

Updata 2003年 6月29日

6月27日(第3番目)13:00~13:45

岡村精二議員(自由民主党):一般質問全文

こんにちは。かつて「NHK青年の主張」に出場したことがありますが、そのときと同じような緊張感を感じています。
宇部市、美祢郡区から選出されました自由民主党の岡村精二です。

多くの皆さまのご支援のお陰で、こうして議場に立たせて頂く機会を与えられたことを、心から有難く幸せに思っています。
島田議長様はじめ、諸先輩議員の皆さま、ならびに、執行部におきましては、二井知事さんはじめ、職員の皆さまのご指導、ご鞭撻を、よろしくお願い申し上げます。

さて、私は23歳のとき、6メートルの手作りヨットに乗り、単独太平洋横断に挑戦しました。
147日間の航海でしたが、現在、そのヨットは防府天満宮に展示してあります。
その後、建設会社に入社しましたが、昭和59年「心豊かな冒険心あふれる子どもたちを育てたい」との願いから、ヨット・カヌー、キャンプ、耐久徒歩などの体験教育を取り入れた学習塾を開講しました。
以来、20年間、子どもたちを見てきました。

毎年、キャンプやヨット教室などの自然体験教育を行っていますが「縁を活かす」ということの大切さそして、社会福祉のあり方について考えさせられた出来事がありますので、前段として、紹介させて頂きます。 
私が所属している文部科学省所管の社会教育団体である財団法人「修養団」では、毎年、夏休みに、沖縄の渡嘉敷島で、障害児を含めたサマーキャンプを実施しています。

5人の健常児が1人の障害のある子どもと交流するキャンプですが、そこへ17歳の洋子ちゃんという、両手両足の動かない女の子が、お母さんが押す、車椅子で参加しました。

沖縄は、星空がきれいなので、七夕祭りを行うことになり、皆で「願い事」を書いた短冊を笹に吊るすことになりました。

車椅子にすわっていた洋子ちゃんにも「何か書いて」と、お願いすると「別にないな」という返事でした。
「そんなこと言わないで何か書いてよ。皆、ドラえもんの竹コプターや、イルカに乗って沖縄に来れたらいいのにとか、できもしないことを書くのだから、洋子ちゃんも何か書いてよ」とお願いしましたが「ない」という返事でした。そばにいたお母さんが「洋子も何かあるでしょうが」ときつく言うと「ないものはない」と怒ってしまいました。
しばらく、そのままにしておいたのですが、夕方になって、子どもたちが短冊を吊るすようになったので「洋子ちゃんも、何か書いたら」と言うと「じゃあ、1つだけ書いてくれる?」といって、書いた言葉が「もし、神様がいらっしゃるならお母さんより1日だけ早く死なせて下さい」という言葉でした。
17歳で両手両足の動かない女の子が、何を思ったか、というとお母さんが先に死んだら、誰がおしめを替えてくれるのか。誰がおふろに入れてくれるか。そんなことが気掛かりだったのだと思います。
炊事のお世話をされていたお母さんが「洋子が何か書いたようですね」と聞かれたので「短冊が掛けてありますよ」と答えました。見に行かれ、じっと、短冊を見つめたあと、お母さんが「わたしも一言、書いていいですか」と言われ、書かれた言葉が「もし、神様がいらっしゃるなら、贅沢かもしれませんが、娘より一日だけ長生きさせて下さい」という言葉でした。

キャンプが終わり、帰り際に、洋子ちゃんが「私は神様に選ばれたのよね。私だったら、神様は耐えられると思って、こんな試練をくれたのよね。私って、選ばれたのよね」といって笑顔で帰っていきました。
どうしようもない縁を生かしきる。そして、今を喜ぶという姿に感動しました。

障害のある子どもと親が、安心して暮らせる福祉の充実した社会作り。
そして、高齢化社会を迎える中で老人介護が、大きな社会問題となっています。「親子の縁」「家族の絆」の素晴らしさを、県の事業として、啓蒙していくことの大切さを強く感じます。

県議会議員になりましたが、今後も、夏休みだけでも、キャンプやヨット教室など子どもたちの教育現場で頑張って行きたいと思います。

初登壇ですので、質問ならびに私の県政への夢も話させて頂きたいと思います。

まず、第1点は教育問題です。
学校週5日制における、土曜日の活用について質問します。

学校週5日制の本来の目的は、子どもたちの生活全体を見直し、ゆとりのある生活の中で、子どもたちが、個性を生かしながら、豊かな自己実現を図ることであり、平成4年9月から月1回で、段階的に実施されてきました。

私の所属していた学習塾協会では、事前に集会を開催し、県教育委員会からの説明を受けました。席上、『学校週5日制の土曜日には「子どもたちを家庭や地域に返してほしい」ので、学校では、クラブ活動を一切させません。だから、スポーツ少年団は、活動を自粛してほしいし、学習塾も授業をしないでほしい』との説明があり、協会としても協力することになりました。

第1回目の土曜日には、県内各地で、イベントが開催されましたが、1回だけのアドバルーンで終わり、教育委員会も「クラブ活動はさせない」という約束を守ったのは、2ヶ月程度でした。

その後、休みとなった土曜日には、クラブ活動や、スポーツ少年団の試合が組み入れられ、当時、学習塾協会の山口県支部長をしていた私は、県教委に、抗議したことがあります。

昨年、4月から完全学校週5日制になり、さらに土曜日の休日が2日間増えましたが、今後、クラブ活動やスポーツ少年団などの試合が組み込まれれば、PTAや子ども会、また地域活動に大きな支障をきたすのではないかと心配しています。

かつて、私の妻は、子ども会の文化部の部長をしていましたが、文化祭の行われた土曜日に、スポーツ少年団のサッカーと野球の試合が重なり、選手である5.6年生は、ほとんど欠席となり、文化祭に参加できたのは、低学年の子どもたちばかりでした。

PTAのバザーなどの行事にも影響が出ています。

PTAや子ども会の年間予定が、4月以降に決定されることも、各種スポーツ団体等との日程調整を難しくしているようです。

学校週5日制の土曜日は、クラブやスポーツ少年団は、試合の数を、今以上に増やさず、子ども会やPTA活動、また地域のふれあい活動への参加を促すことの重要性を強く感じます。

学校週5日制の本来の目的を実現するために、最低月1回だけでも、クラブや少年スポーツ団体の試合のない『空白の土曜日』を確保し、また、各種団体の日程調整を行うなどの施策が必要だと思われますが、教育長のご所見をお伺いします。

【教育長回答】

学校週5日制は、「ゆとり」の中で、「生きる力」を育むことを目的としておりまして、お示しがありましたように「子ども会」や「ふれあい行事」など、地域の様々な活動に子どもたちが主体的に参加していくことは重要であります。

このため、県教委では、学校の運動部活動につきましては、県中学校体育連盟等と連携いたしまして「家庭や地域での活動時間」の確保や「週1日以上の休養日」など、学校週5日制の趣旨を踏まえた取組みを指導しているところであります。

また、子どもの健全育成を理念とした地域活動であります「スポーツ少年団」に対しても、ボランティア、自然体験などの幅広い地域活動に積極的に参加する一方、第3日曜日の「家庭の日」には活動を休止するよう、県スポーツ少年団本部を通じて、働きかけているところであります。

こうした中で、お尋ねのありました少年スポーツ団体等の「試合を入れない空白の土曜日の確保」につきましては、子ども会やPTA、少年スポーツ団体の活動実態が、地域によってそれぞれ異なっておりますことから、今後、市町村教委等を通じまして、各地域の実情を把握し、その適切な対応について検討してまいりたいと考えております。

また、各団体間の活動日程の調整につきましては、既に実情に則した取組みがなされている地域もありますが、そうで

ない地域におきましては、市町村教委に対しまして、お示しのありました趣旨を伝え、各団体の活動日程が円滑に調整され、相互の協力と連携によりまして、それぞれの活動の一層の活性化が図られますよう必要な指導を要請してまいりたいと考えております。

県教委といたしましては、今後とも、各市町村教委や関係

団体と連携を図りながら、子どもたちが参加するそれぞれの地域活動が、学校週5日制の趣旨に沿って、「生きる力」を育む機会として、より充実していくよう積極的に支援してまいります。

次に高校生の生徒指導について質問します。

「心の乱れは、身だしなみ」からという言葉がありますが、高校生の制服やピアス、茶髪、ミニスカートが気にかかります。アルバイトにしても、経済的な理由ではなく、安易な小遣い稼ぎのつもりで働いている高校生が多いようです。

携帯電話も「安全対策として、持たせるべきだ」という意見もありますが、私は高価なオモチャだと思っています。

ある県立高校の校則には、スカート丈はひざ下まで。頭髪は、高校生らしく、清楚で、きちんとした髪型を保つこと。男女とも、パーマネント類や脱色・染毛などは禁止する。

イヤリング、ピアス、指輪などの装身具を身につけることは禁止する。

アルバイトについては、原則として禁止する。特別の場合には「許可願い」他、関係書類を添えて提出すること。

となっていますが、こうした校則が、きちんと守られている高校があれば、教えてください。

私が学生の頃、少しパーマをかけただけで、1週間の停学処分を受けた女子高校生がいましたが、最近はどうなのでしょうか。

校則といえども、社会人への訓練として、社会規範を守ることの大切さを考えれば、学校としては、きちんと、守らせるべきだと思います。

物分りのいい先生や大人になってはいけません。学校は人間教育を行うところです。中学生は高校生の真似をします。川上がきれいになって、川下がきれいになる。まず、高校生からと思います。

すべては、学校の方針、校長先生しだいだと思います。

校長先生のリーダーシップの発揮が必要だと思いますが、教育長のご所見をお伺いします。

【教育長回答】

生徒指導におきましては、学校生活における様々な教育活動を通して、基本的な生活習慣の確立や豊かな人間性などを育むことが求められております。

そうした中で、校則につきましは、生徒が集団生活の中でよりよく成長していくための基本的なルールとして定められておりまして、生徒がその意義を十分に理解し、守ることが大切であります。

このため、各学校におかれましては、ホームルーム活動などで生徒に校則の意義を考える機会をもつとともに、日常的な声かけ、また、様々な場面をとらえまして、一人一人に応じた指導に取り組んでおります。

しかしながら、ご指摘のように服装などについて取り組むべき課題もありますことから、全教職員の一層の共通認識を図り、また、学校・家庭・地域とのさらなる連携による取組みが重要であります。これらの推進にあたっては、お示しのとおり、何よりも、学校におきます校長のリーダーシップの発揮が強く求められておりまして、校長は、生徒指導方針の明確化、学校指導体制の強化、保護者や地域と一体となった取組みの推進など、総合的な観点から、教職員の共通認識を基盤として、生徒指導に積極的に取り組んでいくことが重要であります。

このため、県教委といたしましては、校長のリーダーシップの発揮に向けて、専門的な研修をはじめ、様々な機会をとらえて、校長の生徒指導に対する認識を深め、指導力の一層の向上に努めてまいります。以上であります。

次に、土木行政について。
初めに、技術部門における連携について質問します。

役所に行くと「窓口でたらいまわしされた」などという行政の縦割りに対する批判を聞くことがありますが、技術部門でも、連携不足ではないかという場面に出会うことがよくあります。同じ道路を何度も掘り起こしている実態もその一つです。

私の住んでいる宇部市の厚南平野は昭和17年。台風による防波堤決壊のため、大水害を被り、災害対策が、住民にとって、大きな課題となっています。

現在、厚南平野を流れる2級河川である中川の改修工事が、進められ大きな成果を上げており、地元として、たいへん有難く受け止めています。

残る大きな課題は河床掘削工事ですが、掘削した土砂を、どこへ処理するのか、予算を含めて大きな問題であろうと思います。

その厚南平野で、現在、湾岸道路の建設が行われておりますが、工事現場に新しいきれいなマサ土が、ダンプカーで搬入されるたびに、中川の土砂を利用できなかったものかと、残念でなりません。

中川の土砂をポンプやユンボ等で汲み上げ、天日干しやコンリートなどで処理すれば、路盤として、再利用できたのではないかと思われます。

河川課から「中川の土砂を利用できないか」という問い合わせがあったのか。また、湾岸道路の建設にあたり、地元の防災に対する熱い思いを聴き、消防防災課の意見や河川課との連携の上で、湾岸道路が設計されたのか、疑問を感じます。

もちろん、軟弱地盤対策や浚渫土の改良対策、さらには周辺環境への負荷などの問題があり、容易ではなかったことは、承知しています。

中川河川工事と湾岸道路工事は、一つの事例ですが、河川は河川課、道路は道路関係課、といった縦割り組織が、住民ニーズに応えられない無駄を作っている可能性はないでしょうか。

縦割り行政と見られがちな技術部門の、道路、建築、港湾、河川等の関係課における横の連携がどのようになされているのか、お伺いします。

知事部局回答

道路、河川等の社会資本の整備を効率的、効果的に行うためには、お示しのとおり技術部門の連携が大変重要であると考えております。

このため、土木建築部におきましては、監理課技術管理室が、部内はもとより部外関係機関とも緊密な連携を図りつつ、事業の計画、設計、進行管理等について、総合的な調整を行っているところです。また、現場を熟知しています各土木建築事務所等においては、企画調査室が中心となって、工事コストの低減やリサイクルの推進等にも配慮しつつ、例えば、河川改修工事から発生した土砂を県道等の改良工事に利用するなど、工事間の調整や進行管理等を行っております。

県としましては、今後ともなお一層の技術部門の連携に努め、真に必要な社会資本の整備を効率的かつ効果的に推進してまいります。

次に、建築分野における技術職員の技術力のついての質問です。

各設計部署に、CADが導入され、しかも、工事の調査・設計など外注による事業が増えているようです。

作業の効率化という意味では、たいへん素晴らしいことだと思われますが、技術職は機械に頼り過ぎると、本来持っている技術能力を、著しく、低下させてしまう危険性があります。

私は建築家ですが、パソコンを使うより、鉛筆で設計図を書いたほうが、頭の中に鮮明に、イメージが描くことができます。

技術者には、自らが考え、判断する能力が大切です。外注に頼り過ぎると、図面の理解はもちろん、工事の監督、指導すら、しっかりとできない技術者が育ってしまう可能性があります。

外注に出した図面には、愛情が湧かないし、構造上の欠点にも、気づきません。

山口県立美術館が、建築されたとき、当時の担当職員から「コンクリート打ちに立会い、コンクリートを運ぶのを手伝ったから、型枠をはずして、きれいな打ち放しの地肌を見たときは感動した」という話を聞いたことがあります。

最近では、平成12年に建築された、宇部中央高校本館などが、県職員による設計だそうですが、技術力の向上を図る意味でも、建築指導課が自ら設計・監督する事業を増やし、技術の研鑽し、現場を重視する必要性を強く感じます。

ご所見をお伺いします。

知事部局回答

県有施設は、県民誰もが、安全で、安心して、快適に利用できる機能が求められており、その機能を満足する県有施設を整備するためには、お示しのとおり、その整備に携わる職員の技術力の向上が重要であります。

このため、学校、庁舎などの県有施設の整備を行う建築指導課においては、職員の技術力の向上を図るため、従前から様々な取り組みを進めてきたところです。

具体的には、実務経験を積むことも重要であるとの観点から、可能な限り職員が自ら設計や工事監理等を行うこととしております。

また、より高度な技術を習得させるため、国や他県との技術交流、各種の技術研修会への参加など、職員の研修にも積極的に取り組んできたところです。

さらに、現場を重視する観点から、設計時の現地調査、施工時における定期的な進行管理や品質確認などの現場監理やそれに伴う業者指導を行っているところです。

今後におきましても、現場を重視するということに力点をおいて、これらの取り組みを充実し、引き続き技術職員の技術力の向上に努めてまいります。

次に、青少年の国際交流事業の推進について質問します。

選挙後、新聞社から「県議になってやってみたいことは何ですか」というアンケート調査がきました。

私は「山口県をアジアの中心的な情報機能を備えた物流基地、「ハブ」にしたい」という学生時代から持っていた夢を書きました。

これからの日本の生きる道は、生産基地としてのみならず、サービス、流通、情報の中心になることだと思っています。

幸い、山口県は瀬戸内海という素晴らしい天然の港を持ち、地震災害が少なく、特に大きな活断層もありません。また、山口市には、情報の集積基地としての衛星アンテナもあり、空港、新幹線、高速道路網も整備され、また航路的にも、山口から九州へ、神戸、大阪へ。そして、アジアからアメリカ、中南米への中継基地として、立地条件を十分備えています。

私は元・本船の航海士ですが、周防灘を1つの港と捉え、下関、宇部、防府、徳山、岩国を、ガントリークレーンを備えた1つの岸壁と考えると、世界一の物流基地になることも可能です。財政難しかも、国家的な事業ですが、経済が疲弊している時代だからこそ、大きな夢をと思います。

さて、私の夢はさておき、今、大切なことは、将来の国際化に向けた青少年の人材育成です。

特に、隣国である韓国、中国との歴史的、経済的な結びつきは、非常に強く、青少年の国際交流事業の促進は、重要な課題と思われます。

現在、各市町村や民間団体でも、政治・経済分野はもちろん、青少年の交流事業も行われていますが、県として、青少年の友好交流事業を、定期的に、しかも大規模な事業として行っているところはないようです。

幸い、下関港の国際ターミナルには、中国と韓国、2カ国への国際定期客船が就航しています。下関から中国の青島へは、2万7千トンの「ゆうとぴあ」が、また、韓国の釜山へは1万6千トンの「はまゆう」と「ソンヒ」が就航していますが、共に豪華な客船です。

2カ国へ国際定期客船が就航している県は、全国でも、山口県と大阪府しか、ありません。これを有効利用しない手はありません。

100名から200名単位で、友好提携先である中国の山東省や、姉妹提携先である韓国の慶尚南道へ「少年の船」を隔年でも実施するなど、青少年の国際交流事業を、なお一層推進すべきであると考えますが、ご所見をお伺いします。

知事部局回答

21世紀を迎え、県づくりの目標である「元気県山口」を実現していくためには、広い視野と豊かな国際感覚を持った、国際化時代にふさわしい青少年を育成することが重要であります。

このため、県におきましては、国や国際交流団体等と連携し、中国・韓国をはじめ、東南アジア、さらに世界各地への航空機や船舶による青年の海外派遣や受け入れを毎年度実施するとともに、日韓海峡沿岸地域の九州3県と共同で、日韓の高校生が、ホームステイ等によってお互いの生活や文化に直接触れ、理解を深めながら信頼と友情を培う交流事業などに取り組んでおるところです。

また、修学旅行や姉妹提携による学校間交流、ボランティア交流や文化・スポーツ交流など、様々な分野で、青少年を対象とした国際交流の取り組みが幅広く展開されているところです。

県といたしましては、御提案の趣旨を踏まえながら、青少年が積極的に国際交流活動に参加でき、国際的な連帯感や協調の精神を身につけられるよう、今後とも、市町村や民間団体、県民活動等の様々な取り組みと連携をし、青少年の国際交流の推進に取り組んでまいります。

次に男女共同参画推進運動について。
まず、その解釈について質問します。

卒塾生の女の子が、どうしても船長になりたいと、大島商船の航海科に入学しました。クラブ活動は、選手としてラグビー部に、入部し、男の子に混じって、グラウンドを走り回っているようですが、試合には規則があって、出場できないと、残念がっています。男女共同参画ということで、彼女にも出場チャンスがあればと思います。ただ、相手の選手は困るだろうと思いますが、、。

さて、先日、講演に招かれ、新築の会場に着いてすぐに、トイレに行きましたが、間違って女子トイレに入ってしまいました。入り口の表示をよく見ると、女子トイレの表示がしてありましたが、色は「黒」でした。

男子トイレにも「黒」の表示が張られており、私と同じような間違いをする男性が多いとのことでした。

職員の方に「どうして、女子トイレも、男子トイレも黒なんですか」と質問すると「男は黒、女は赤と決め付けることが、男女差別に繋がるんです。子どものランドセルの色も、女は赤、男は黒という慣習が、差別の意識を生んでしまいます。男女共同参画では、そういった古い慣習をなくすることが、男女の差別意識をなくすことに繋がるということで、トイレの表示を両方、黒にしました」と答えられました。

「それでは、赤と黒は、どちらが、位が高いのですか。男は黒、女は赤。差別ではなく、区別ではあり、日本の文化ではありませんか」と質問すると、返事に困ってしまわれたようでした。

小学校では、男の子は「くん」、女の子は「さん」という呼び方もおかしいと「さん」に統一させようとする教師もいます。

男女共同参画基本法の主旨とジェンダーフリーの目指す言葉や考え方は、共に、男女の平等や公平を目指しているものと認識していましたが、ここまでしなければいけないものでしょうか。

かつて、宇部市が作成した「男女共同参画社会の実現」というパンフレットにも、男らしさや女らしさ、家事や育児を大切にしている専業主婦、また、一般的な結婚のあり方を否定するような文面が見受けら、後日、回収されたことがあります。

宇部市では昨年6月、宇部市男女共同参画推進条例が制定されました。

条例の中に「男女が、男らしさ女らしさを、一方的に否定することなく、男女の特性を認め合い」また「専業主婦を否定することなく、現実に家庭を支えている主婦を、男女が互いに協力し、支援するよう配慮に努める」という条文を導入し、今までの運動の流れを変える、という意味で、全国に大きな波紋を呼びました。

「ジェンダーフリー思想」イコール「男女共同参画」であるということが一人歩きした原因は、平成8年に国の男女共同参画審議会が答申した「男女共同参画ビジョン」の「男女共同参画社会の基本的な考え方」の項目に

「この答申は、女性と男性が、社会的・文化的に形成された性別(すなわちジェンダー)に縛られず、各人の個性に基づいて、共同参画する社会の実現を目指すものである」と明記されていたからです。

さらに男女共同参画会議・影響調査専門調査会会長が「政府はジェンダーそのものの解消を志向している」と主張したことも起因していると思われます。

このことで、男女共同参画に対する解釈が割れ、様々な疑問点や問題点が浮き彫りになり、各地で混乱を招いたようです。

内閣府・男女共同参画局は、昨年11月、国会での指摘を受け、こうした混乱を収拾するために、 同年12月、各都道府県の男女共同参画行政主管課長宛に、国会質疑の要旨が送付されるなど、政府見解の周知と徹底がなされました。

つまり、1つは、男女共同参画社会は、男らしさ、女らしさを否定していない。

2つ目は、男女共同参画社会は、機会の平等を与えており、結果の平等を求めていない。

3つ目は、男女共同参画社会は、ジェンダーフリーを目指していない。

という要旨が示され、我が国がもつ、我が国古来の伝統的な家族や男女関係を含めて価値をあるものを守るべきものは守っていく。

行き過ぎた考え方はとらないことが明確になりました。

今後の混乱を防ぐためにも、男女共同参画に関する政府見解に対する知事の見解をお伺いいたします。

知事回答】
私からは、男女共同参画に関するご質問のうち、政府見解に対する県の見解についてお答えを申し上げます。

男女が性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は、21世紀の県づくりの鍵となる重要な課題であります。

このため、男女共同参画に関する基本的理念について共通の理解を持ち、その取組みを総合的かつ計画的に進めることができるように、条例の制定や基本計画の策定を行い、諸施策を展開をしてまいりました。

さて、お示しの政府見解につきましては、

第一に、「男らしさ、女らしさ」というものを強調しすぎることについては問題があるものの、それを否定するものではないこと

第二に、いろんな機会を確保することによって、男女が参画しやすい環境を整備することが大切であること

第三に、画一的に男性と女性の違いを一切排除しようという意味でのジェンダーフリーを目指すものではないこと

等がこの政府見解には示されております。

こうした国の見解は、県と考え方を同じくするものだというふうに考えております。

私は、男女がお互いの性を尊重し、我が国の伝統や文化を踏まえつつ、また新たな生き方や価値観を採り入れながら、男女共同参画を推進していくことが重要だと認識しておりますので、今後とも県民の皆様のご理解とご協力を得ながら、男女共同参画社会の実現に全力で頑張ってまいります。

次に、男女共同参画によって、女性が不利益を被る可能性について質問します。
男女共同参画が、将来的に家庭や事業所、学校教育で大きな比重をもって扱われ、男女均等を旗印に、女性が仕事上で過酷な状態におかれ、不利に扱われる懸念はないのか。

母子家庭では、児童扶養手当や母子寡婦福祉資金貸付制度など各種の支援策が講じられていますが、男女共同参画を建前に、このような制度がなくなる可能性はないのか。

また、専業主婦のための配偶者特別控除の平成16年分からの廃止が予定されていますが、私はこうした、例の他にも、様々な場面で、女性が不利益を被る可能性を感じています。

男女共同参画を推進することによって、女性が不利益を被る可能性はないのか。所見をお伺いします。

【知事回答】
男女共同参画の推進は、男女が、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会づくりを目指すものであり、県といたしましても、男女共同参画基本計画に基づく諸施策を総合的かつ計画的に実施しているところであります。

男女共同参画の推進は、女性にとっても男性にとっても、より住みやすい、豊かな社会づくりを目指すものであり、職場や家庭等において、女性に不利益を与えるものではないと考えておりますが、その推進に当たっては、県民の皆様のご理解とご協力が不可欠であり、県といたしましては、県民の皆様の十分なご理解をいただきながら、男女共同参画の推進に努めてまいりたいと考えております。

最後に、合併問題について、知事への要望を申し上げます。
宇部・小野田地域では、当初、2市3町による任意合併協議会が設立されましたが、初期段階から不調に終わり、現在、宇部市と楠町、そして小野田市と山陽町が、それぞれに1市1町による法定合併協議がなされています。

しかし、現在、2市2町の合併を求める住民の声も高まり、今週24日には、小野田商工会議所が、2市2町による広域合併の早期実現を求める要望書を、小野田市の杉原市長に提出し、市長も「経済団体、市民からの声は、重く受け止め、どうすればよいか検討・協議したい」と前向きに答えています。今後、山陽町の動向が注目されます。

さて、県が平成14年11月、合併支援策として創設した「広域市町村合併支援特別交付金制度」を見ると、区分の中に「3以上の関係市町村が合併したものであること」「広域市町村圏の中心都市を含むものであること」と書かれ、但し書きとして「いずれの関係市町村も、広域市町村圏の中心都市と市街地が、連たんしていない場合は、この限りではない」と書かれています。

要するに「宇部市と小野田市のように、市街地が連たんしているようなところは、合併しなさい。するのなら、特別交付金を出しましょう」という意図だと思えます。

「合併は市町村や住民による自主的・主体的な判断によって行われることが基本」ということは、承知しておりますが、知事勧告を含め、そろそろ、二井知事はじめ、執行部の出番だと思えてなりません。

仮に、住民発議による議案が議会で否決され、住民投票まで行うと、経費は数千万円も掛るそうです。知事の一言は、その価値があるということです。

要望ですが、よろしくお願い申し上げます。

以上で質問を終わります。