「シンシア3世号」を精華学園高等学校に展示(自由に見学できます)。5.3

Updata 2013年 5月3日

 

1977年(昭和52)年、単独太平洋横断に使用した手作りヨット『シンシア3世号』(全長6.15m)を再塗装し、精華学園高等学校の新校舎のロビーに展示しています。
早いもので36年が過ぎました。
当時、私は23、若かったですね。


航海日数 147日                      八丈島東方海上にて(朝日新聞社撮影)

座っているところが、ベッドです。電灯はなく、灯油のランプを使いました。 日付変更線通過の記念写真
 

シンシア号は太平洋横断したあと、貨物船に乗せて日本に輸送しました。
当時、80万円も掛かりましたが、父が負担してくれました。
帰国したシンシア号は常盤公園に展示されたあと、防府天満宮、そして平成16年からは、山口市の「きららドーム」の玄関に展示されていました。
しかし、山口国体開催のため保管場所が、国体開催記念展示室に使われることになり、ひとまず自宅に持ち帰っていました。
平成23年、東日本大震災が発生し、精華学園高等学校の校舎(旧・吉部小学校:築50年)の耐震化が問題となり、新山口駅前に新しく校舎を新築移転することに決めました。
新校舎の設計段階で、ロビーの一部を3階まで吹き抜けにし、シンシア号を展示することにしました。
事務所の駐車場にシートを掛けて保管していた「シンシア号」のシートをはがしてみると、たった2年で、湿気のために塗装のひび割れが起こっていました。
妻は「そのままのほうがいい」と言いましたが、もともと一度、20年前に再塗装していたこともあり、2度目に塗装を行うことにしました。
塗装は近所の松尾塗装(代表:松尾浩さん)にお願いしました。

シンシア号の船体は9ミリベニヤ合板製で、強化プラスチックの加工はされていません。
塗装だけで仕上げていますが、きれいに保管されており、まだまだ乗れそうです。
長年、屋内に展示されていたおかげで、保管状態が非常によく、今なお、乗船可能なベニヤ合板製のヨットは、シンシア号だけかもしれませんね。

太平洋や世界一周したヨットが全国で保管されていますが、そのほとんどが屋外展示となっているため、特に木造の船体は損傷がひどいようです。
内部は手付かずの状態で、太平洋を横断したときのままになっています。
2月、新山口駅前(小郡南小学校の南側)の精華学園高等学校の新校舎に搬入され、3階まで吹き抜けになっているロビーにマストを立てた状態で展示されています。 

見学はいつでもできます。お近くにお越しのときは、ぜひ、お立ち寄りください。

玄関の右側にあるガラス張りの部屋に保管しています。 2階から撮影したシンシア号



船内は当時まま保存されています。

デッキ。 右はセキスタント(六分儀:位置を測るための器械です)

ミッドウェイ、ハワイ沖、サンフランシスコ港の海水が入ったビン(記念です)。右は宇部市から頂いた盾と宇部市営バスの記念バス切符


再塗装から展示までのスナップを紹介します。

保管していた駐車場のシンシア号               簡易建物は災害用支援ハウスの試作品です。

塗装のため自宅前に運ばれたシンシア号          これからペンキ剥ぎです。

剥離剤を使っての作業です。


ペンキを剥がしたデッキ            木部はニス仕上げです
 

塗装が完了したシンシア号

雨のなか精華学園高校に搬送中。

1時間掛けて、学校に到着             

横のテラス窓から搬入。


予定位置にセットされ、後はマストです。

お手伝いして下さった皆さんと記念撮影

6mのメインマスト。

マストも取り付けられたシンシア号


後方のミズンセールにはチッチの絵が描かれています。